最初に確認する3つのこと
緊急地震速報と緊急速報メール(ドコモでの名称は「エリアメール」)は、携帯電話の基地局からその地域にあるスマホへ一斉に送られます。普通のメールとは届き方が違うため、メールアドレスの登録やデータ通信の契約がなくても受け取れます。ただし、次の3つがそろっていないと届かないことがあります。
1. OSが最新になっているか
OS(スマホを動かす基本ソフト)が古いと、受信の不具合が直っていないことがあります。iPhoneは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で確認します。Androidは機種によって場所が違いますが、多くは「設定」→「システム」→「システムアップデート」にあります。更新はWi-Fiにつなぎ、充電しながら行うと途中で止まりにくくなります。
2. 回線の電波をつかんでいるか
速報は携帯回線の電波で届きます。Wi-Fiだけでつながっている状態や、機内モードがオンの状態では受け取れません。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルと、それぞれのオンライン専用プランやサブブランドは、どれも緊急速報メールに対応しています。
3. SIMフリー機・格安SIMの場合は端末が対応しているか
格安SIM(大手キャリアの回線を借りて提供するサービス)でも、借りている回線の電波で速報が届く仕組みは同じです。問題になりやすいのは端末の側です。日本で正規に売られているiPhoneは対応しています。一方で、海外向けモデルや個人輸入したAndroidは、日本の速報の形式に対応していない場合があります。使っている格安SIM会社の「動作確認端末一覧」に、緊急速報メールが使えるかどうかが載っていることが多いので、機種名で確認してください。載っていない場合は、メーカーか格安SIM会社に問い合わせるのが確実です。
つまずきやすい点と戻し方
速報は試しに送ってもらうことができません。そのため、設定が正しいかは画面の表示で確かめるしかありません。間違えやすいのは、通知を整理しているうちに速報の項目までオフにしてしまうケースです。この場合は、下の手順で同じ項目をオンに戻せば元どおり届くようになります。設定をオンにしても再起動が必要になることはほとんどありませんが、反映されているか不安なときは一度再起動しておくと安心です。
iPhoneの設定手順
手順1:緊急速報をオンにする
「設定」→「通知」を開き、画面のいちばん下までスクロールします。「緊急速報」という項目があるので、オンになっていることを確認します。オフだと地震速報も、自治体からの避難情報も届きません。
手順2:消音・集中モード中の鳴り方を確認する
iPhoneの緊急速報は、消音モードにしていても警報音が鳴るように作られています。iOSのバージョンや地域によっては、同じ画面に「常に配信」などの項目が出ることがあります。表示されている場合はオンにしておくと、集中モード(通知を一時的に止める機能)の最中でも音が鳴ります。項目が見当たらない場合は、そのiPhoneでは設定の必要がないと考えて構いません。
Androidの設定手順
手順1:緊急速報メールの設定画面を探す
Androidはメーカーや機種によって設定の場所と名前が違います。代表的な場所は「設定」→「安全性と緊急情報」→「緊急速報メール」や、「設定」→「通知」→「詳細設定」→「緊急速報メール」です。「無線による緊急警報」と表示される機種もあります。見つからないときは、設定画面上部の検索欄に「緊急」と入力するのが早道です。ドコモで販売された機種には、専用の「緊急速報『エリアメール』」アプリが入っていることもあります。
手順2:受け取る種類をすべてオンにする
設定画面を開くと、「緊急地震速報」「津波警報」「災害・避難情報」のように種類ごとのスイッチが並んでいることがあります。すべてオンにします。どれか一つでもオフになっていると、その種類の速報だけが届きません。
手順3:マナーモード中の鳴り方を確認する
多くのAndroidは、マナーモードやサイレントモード中でも緊急速報の警報音が鳴る仕様です。ただし、機種によっては同じ画面に「アラート音」「バイブレーション」などの項目があります。オフになっていれば、オンに切り替えてください。
防災アプリを補助として入れる手順
キャリアの速報だけに頼りたくない場合や、端末が対応しているかはっきりしない場合は、防災アプリを追加で入れます。代表的なアプリに「Yahoo!防災速報」「NHKニュース・防災」「特務機関NERV防災」があります。これらはインターネット経由で届くため、キャリアの速報より遅れることがあります。キャリア配信の代わりではなく、補助として使うのが基本です。
手順1:インストールして地域を登録する
App StoreかGoogle Playで公式アプリを入れ、自宅や勤務先など通知を受けたい地域を登録します。
手順2:通知と位置情報を許可する
初めて起動すると、通知と位置情報の許可を求められます。通知は「許可」を選びます。今いる場所の情報を受け取りたい場合は、位置情報を「常に許可」にします。iPhoneでは、アプリが対応していれば「重大な通知」の許可も求められます。これを許可すると、消音中でも音が鳴ります。うっかり「許可しない」を押した場合は、「設定」→アプリ名→「通知」から後で変更できます。
手順3:Androidは電池の最適化から外す
Androidには、使っていないアプリを止めて電池を長持ちさせる機能があります。これが働くと、防災アプリの通知が遅れたり届かなかったりします。「設定」→「アプリ」→対象のアプリ→「電池」(機種により「バッテリー」)を開き、「制限なし」または「最適化しない」を選びます。
設定が終わったら見直すタイミング
OSを大きく更新したとき、機種変更したとき、格安SIMに乗り換えたときは、緊急速報の項目がオンのままか確認してください。SIMを差し替えたら、緊急速報メールへの対応状況を契約先の公式サイトで改めて確かめるのが確実です。家族のスマホも同じ手順で確認できるので、まとめて見直しておくと抜けを防げます。